知らぬは遺族ばかりなり

ご自身が入院された事がある
もしくは、ご家族が入院している方ならお分かりになると思いますが
入院から3ヶ月近くになると病院から退院や転院を勧められます。
元気になって勧められるなら まだ分かるのですが
「この状態でですか?」という場合も往々にしてあるのです。

これは入院90日以降では保険点数が低くなり
1日に計算して数千円の売上げが減少するからでなのです。

そして、患者が亡くなった際にもこれらの理論は適用されます。
どういう事かというと、保険点数は生きている人のみ発生し
亡くなった後は点数外の作業で売上げには結びつかないのです。
当然、病院側としては早く通常業務に戻りたいと考える訳で
そこに漬け込んだのが葬儀社です。
葬儀社は点数の発生しない(云わば、病院のしたくない)仕事を請負い
代わりに優先的に営業権を手にするというしくみです。
それで霊安室に常勤の葬儀社(葬儀社とは分からない服装でいます)がいたり
常勤までいかなくても霊安室の掃除などの雑用をしたりしているのです。
その権利を得るためにリベートが発生するとは考え易い事ですし
葬儀社が払う そのリベートは高い葬儀料金の中に含まれています。
つまり、病院も葬儀社も腹は痛まず
何も知らない遺族だけがバカをみているのです。

知らぬは遺族ばかりなり。
そんな病院や葬儀社が良心的とは思えません。