老舗葬儀社

「老舗」というと代々その仕事に携わってきた感がありますが
こと葬儀業界においては、業界自体の歴史が浅いこともあり
数十年も続けば立派な「老舗葬儀社」です。

老舗葬儀社は職人さんと同じように
修行に行った先の会社の方たちの動きを目で見、頭に焼き付け、
身体に叩き込み・・・自分の知識として(頑ななまでの)自信に
していくのです。
どうでもいいような事ですら、ひとつのやり方や ひとつの理由に
こだわり続けます。
なんだか時代遅れです。

そんなこだわりは、利用者には何の関心もないんですけど・・・。
仏具の置き方がどうのこうの、お寺が来た時に手直しがないように、
それは自己満足なんですけどね。

そういった「老舗」さんですが、田舎に行けば行くほど地域密着度が
半端ないです。
グランドゴルフに顔を出し、祭りや会合の費用を負担したり、
子供や孫の就職先となり貢献するのです。
その見返りといってはなんですが、不幸があったら○○社という
地域の流れが出来ていたのです。
これは、会社にとって良い作用を起こすばかりとは限りません。
新しい事にチャレンジしたくても
「○○さんの葬儀はいくらだったのに、あの人の時はこうだった。」とか
マイナスイメージを恐れるあまり、方向転換が出来ません。
「老舗」さんはどんどん時代に遅れていきます。